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京都市・竹の資料館





	洛西竹林公園
	物集女街道の西側には、向日市と京都市西京区の境をなす丘陵地がなだらかに広がっているが、その一角に洛西竹林公園が
	ある。園内には、珍しい種類の竹がたくさん栽培されている。また園内の「竹の資料館」では、竹に関するさまざま資料な
	どが展示されており、無料で一般に公開されている。  



 




	資料館には数十枚のパネルが展示され、竹の素顔、竹の特徴、竹の使われ方などが詳しく、分かりやすく説明されている。 
	展示パネルは 歴史的な背景や竹の珍しい生理・生態、特に開花現象や竹のタネなど、見学者に竹の特性や不思議さを説明し
	ている。 「竹の資料館」の北面および茶室「竹風軒」の前面には、築山と大きいを石を配した庭が広がり、キンメイモウソ
	ウと白砂の小道とが素晴らしいコントラストを演出している。

 


	資料館は鉄筋コンクリート和風仕上げの平屋建で、約450平方m(約140坪)。テラスに立つと生態園を一望でき、館内は展
	示室と茶室に分かれている。展示室には正面にエジソン電球、右側壁面には京銘竹が陳列してある。右側中央部のパーティ
	ションにはパネルが掛けられ、竹のすべてが理解できるように配置されている。また、左側窓際には珍しい海外の竹や楽器
	が置かれており、左側には京都の伝統的な竹製品が陳列されていて、休憩所には大きな野点傘が立っている。資料館の左側
	の廊下を進むと、竹素材をふんだんに使った茶室「竹風軒」があり、その茶室に面して日本庭園が広がっている。








	京銘竹とは、京都で生産される建築用や装飾品用などに用いられる竹材で、角竹、角紋竹、すす竹、白竹、ゴマ竹、亀甲竹、
	雲紋竹などが展示されている。アメリカの発明王トーマス・アルファ・エジソンは、1890年に京都の八幡のマダケを使って、
	初めてフィラメントを作り、電灯を灯した(上左)。その結果、世界中に竹フィラメントの電球が灯った。我が家は八幡市
	に7年住んでいたが、石清水八幡宮の境内にはこれを記念したエジソンの記念碑があった。

 


	百々橋(どどばし)
	公園の一角に、古い石橋が都大路から移築されている。石橋の名前は「百々(どど)橋」。この橋は、かつて京都の寺之内
	通に架けられていたもので、古くは「今昔物語」にも、夜更けこの橋の上に青い着物を来た妖女が出没するという話が載っ
	ている。また、応仁の乱ではこの橋を挟んで激戦が繰り広げられたとも記録に見える。その由緒ある橋は昭和38年(1963)、
	園内の竹林に移築された。
 
 

 





 


	百々橋を登っていったところに、かっての二条城の石垣に使われていたという石像物が並べられている。殆どが石仏である。
	城の石段や石垣を見学すると、内部の石積みにはこういった近在から集めてきた石像物が多く使われているが、見るたびに
	侍どもの信仰心の無さに驚き、あきれる。そのくせ戦勝祈願ではあらゆる神仏に祈るのだから始末が悪い。安土城の天主へ
	登る坂道の石段には、足で踏みつける側に野仏の顔があった。大阪城の石垣にも石仏がたくさん使われている。我々はこう
	いう輩どもの子孫なのだと思えば、現在信仰心のかけらも持ち合わせていないのが妙に納得できると言うものだ。

 





 


	満開の桜の下で昼食。竹の資料館から降りてきたところにある公園。今年は歴史倶楽部としては花見を開催しなかったので、
	今日が公式な花見となった。三味線を弾いているオジさんがいてなかなか巧かった。花吹雪の中で、三味の音を聞きながら
	の宴は最高だったが、これから行くサントリーのビール工場見学に照準を合わせて、今日は誰もビ−ルを持ってこなかった
	ので、おとなしい、本気で桜を愛でる花見となった。







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