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野口神社
2004.May.1 歴史倶楽部第83回例会
宮山古墳から、国道24号線にそって田んぼの中の道を御所駅方面へ北上する。「巨勢の道」とも平行している。
御所橋を渡って広い道に出て、しばらく行くと野口神社がある。
野口神社
この神社は神倭伊波礼比古命(かむやまといわれひこのみこと)、即ち神武天皇を祭神とするが、それよりも5月
5日に行われる「汁かけ祭り」で有名である。汁かけ祭りは雨乞い行事で、藁で作った10メートルほどの蛇を持
って町内を廻った後、境内の蛇塚に奉納される。この辺りの地名を蛇穴(さらぎ)というが、それには次のような
伝説がある。昔ここを通って葛城山へ修行に行く役行者に失恋した娘が蛇に変身して、その後を追いかけた。それ
を見た村人が驚いて味噌汁を蛇にかけると境内にある穴の中へ隠れた。そこで村人は娘の供養に蛇塚を作って汁か
け行事を始めたが、それ以来村の名前は「蛇穴」と呼ばれるようになった、というのである。
ここは狛犬も格子戸の中に鎮座している。
下が葛城の「蛇塚」。
元の道まで戻り、御所川の橋を渡ると道幅は狭くなり、町の名前も「宮前」となる。旧街道らしく古い家並みが続
く。この道は直進するとJR御所駅に達するが、その途中、左側に大きな鳥居があり、広い参道が通じている。
鴨都波(かもつば)神社である。
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