式内社「紀氏神社」 平群坐紀氏神社(へぐりにいますきのうじんじゃ) 鎮座地 : 奈良県生駒郡平群町上庄字辻の宮 祭 神: 平群木莵宿禰(へぐりずくのすくね)、天照大神、天児屋根命、八幡大菩薩 説 明: 平群木莵宿禰は、紀氏の祖神。紀氏は、平群氏と同族ともいい大和で一時期大きな勢力を持っていたと考えられる。 紀船守(紀氏もしくは平群氏の末裔)がその祖、平群木菟を祀っている。「延喜式」神名帳に「平群坐紀氏神社、 名神大。月次新嘗」と記載され、中世には春日神社にもなっていた。近世に「辻の宮」「椿ノ宮」とも呼ばれ、祭 神は天照大神、天児屋根命、都久宿禰、八幡大菩薩。なお、当神社は平群に居住した紀氏の名を取って名付けら れ、本殿は銅板葺で春日造。なお、境内に座小屋があり、また、延宝七年(1679年)の石灯籠もあり、境内社 春日神社の鳥居は元禄十五年(1702年)の寄進。(社頭掲示)