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ひょうご今昔物語

2005.Feb.13 神戸市兵庫区

郷土の文化財を見学する会 第10回例会



	<謝辞>
	このHPでの解説・説明文は、全て(財)大阪府文化財センター・普及資料課発行の当日の案内「郷土の文化財を
	見学する会だより」、及び、各施設、神戸市立博物館で頂いた資料から転載した。記して謝意を表明する。


	神戸は世界的にも知られた国際的な港町である。近代的でお洒落な町としても知られている。それではいつ頃から
	このような港町があったのだろうか。それは意外と古く、古代に遡る。当時は、現在の神戸市の中心部より西側の
	兵庫区に港があった。ここは大輪田泊と呼ばれ、平安時代にはすでに、中国宋の貿易船が往来し、繁栄していたの
	である。当地を重用視した平清盛は、京都からの遷都を企てた。
	中世には港と町は兵庫津と名を変え、遣明船を迎え入れた。交通の要衝である当地は、南北朝の内乱や応仁の乱に
	も主戦場として巻き込まれている。
	近世には、上方と江戸を中継する港町として栄え、住民は2万人を越えていた。幕末に諸外国に開港するにあたり、
	現在の中心地、中央区(当時の神戸村)に交易の拠点が移り、旧居留地界隈を中心に発展し、現在の繁栄へと繋が
	っていく。古くから国際貿易港としての重要な役割を果たし、今なお、その役割りを果たしている港湾都市は、世
	界的に見ても数少ないだろう。
	今日の例会は、この神戸の歴史と文化を、港町を中心に探索する。阪神・淡路大震災から10年目を迎えるにあた
	り神戸市立博物館で開催される「発掘された日本列島2004」の阪神・淡路地方の地域展示も併せて見学する。






	JR兵庫駅前に集まる会員。今回も7,80人くらいの参加者だった。三宮までは仕事でも遊びでもよく来るが、
	兵庫まではなかなか足を伸ばさない。どんな遺跡・旧跡があるのか楽しみだ。現役の営業マン時代は、この駅の北
	側にお客さんがあったので、ちょくちょく来たが、今は部下が通っている。私は今年で54才になったが、この会
	では相変わらず若手である。それも、若い方から数えた方が早い。もしかしたら1,2番目に若いのじゃなかろう
	か。




	本日の行程を説明する(財)大阪府文化財センターの岡本さん。右上は、本日同行して説明をしてくれた、神戸市
	立博物館の学芸員お二人、口野さん(手前)と高久さん。






	今回は午前と午後が別れている。市街地なので、めいめい勝手に食事して、また午後集合するわけである。兵庫で
	解散して、三宮で集合だ。午前中は平清盛の福原を中心とした、兵庫津の寺社仏閣を見て、午後は神戸市立博物館
	で開催されている「発掘された日本列島2004」及び「阪神・淡路地方の地域展示」を見るので楽しみである。
	「発掘された日本・・」の方は、以前にもこの会の例会として奈良美術館で一度見たが、また見れるとはありがた
	い。あのときは地域展は奈良の発掘成果だった。今回は神戸である。










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