Music: end of the world
奈良県・五條市の歴史
歴史倶楽部 第79回例会 2003.12.21(土曜)

		<宇智川磨崖碑>

		博物館で時間を取ってしまったので、JR五条駅に戻って来たらもう12時を廻っていた。どっかで昼食を取らねばと、磨
		崖碑のある河原をめざした。川の側なら河原があるかも知れないと考えたのだがそんな場所ではなかった。岩ごつごつで、
		夏は気持ちいいかも知れないが、冬は寒々としていて、とてもここの岩の上でご飯を食べる気はしなかった。



宇智川磨崖碑

 


		五条駅から国道24号線を東へ行って、宇智(うち)川に架かる橋の少し上流に「宇智川磨崖碑」がある。昼なお暗い宇智
		川左岸の、高さ10mの岩壁に大般涅槃経(だいはんねはんきょう)と、その左に高さ60cmの観音様と思われる仏像が
		線彫され、776年(宝亀7年)7月4日に彫られたものと解説がある。説明板の側から河原へ降りていく。
 




		「大般涅槃経」の経文から「諸行無常、是生滅法、生滅滅己、寂滅為楽、・・」等と彫られているそうだが、いくら目をこ
		らしてみても見えなかった。、「摩滅が酷(ひど)く、殆ど判読不可能」とあるので、遠目にはまず見えないのだろう。近
		寄っても見えないかも知れない。奈良時代における仏教遺跡として極めて貴重な磨崖碑。学術的価値が高く、大正10年3
		月3日県史跡に指定されている。


 

ここでは昼食は難しいのでとりあえず次の訪問地「栄山寺」を目指す。その前を雄大な吉野川が流れており、その河原で昼食になった。

 


風が吹くと少し肌寒かったが、おおむねいい天気で、川の流れを見ながら飲む「淡麗」は旨かった。でかい鯉がいた。






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