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遙かなる西安 西安城壁 2005年9月25日




ホテルの部屋から見た西安市街。小雁塔も見えていた。





今日は西方への旅である。朝早くホテルをでて市街地を抜け、明代の長安城西門へ向かう。



 

昨夜ライトアップが美しかった鐘楼、鼓楼の脇を抜け西門へ向かう。



	
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	西安城壁(せいあんじょうへき) 西安市城墻保管所
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	市内を囲むレンガの城壁は、西安のシンボルであるが、現在の西安城壁は、隋・唐の長安城の基礎の上に、明の時代にレン
	ガを積み重ねて築いたものである。中国の中世後期の代表的な城壁のひとつであるが、面積は唐の時代の9分の1に縮小さ
	れている。逆に言えば、唐の時代の長安城の大きさは明の9倍ということである。黄土をつき固めて築かれており、最下層
	は石灰・土・濡米を混ぜあわせて強固にしてある。長さ11.9km(東面2.6km、西面2.6km、南面3.4km、
	北面3.3km)、高さ12m、上部の幅12〜14m、底部の幅15〜18m、面積11.5平方kmというのがデータ
	だが、その規模は現在中国一を誇っている。街を四面で囲んでおり、東西が長く、南北に短い作りになっている。

 



 





 



	
	東西南北4つの門には、物見櫓である城楼や、矢を射る窓などが設けられている。120mおきに見張り台が作られ、城壁
	の外周には98の敵楼が設けられ、その上に櫓が築かれている。城壁の四角に角楼が設けられている。また、城壁の外側に
	は堀がめぐらされていたが、現在その一部が残存する。城門は4つあり、東門を長楽門、西門を安定門、南門を永寧門、北
	門を安遠門といい、それぞれに闕楼・箭楼.・正楼からなる三重の門楼を設けている。









	
	門楼から南北に城壁が伸びているがこれも広い。横幅は万里の長城の倍くらいはある。この上を4周すればマラソンができ
	る。現在、西門と南門が観光ポイントとなっていて、多くの観光客が城壁の上にのぼって市内を一望しているが、ガイドの
	張さんによれば、なぜか日本人は西門に集中し、西欧人は南門を見学することが多いそうだ。今の西欧人は SILKLOAD には
	もうロマンを感じないのかもしれない。しかし我々日本人は、まだまだ SILKLOAD が大好きである。城壁の美しさ、門の美
	しさはいまなお人々を魅了してやまない。 







	
	我々が案内してもらったのは西門である。じつにドデカい。安定門ともいわれる西門からは、シルクロードに旅立つ多くの
	人々が西を目指して出発したという。高い石段を登って、門楼をぐるりと一回りすると、城壁上の楼閣の一角が、SILK
	製品や絨毯を売っている土産物屋に行き着く。日本語の達者なおばさんがいて、中国の地図を指しながら流暢に一通りシル
	クロードの説明をして、壁の窓穴から眺めると「敦煌やローマが見えますよ。」と言う。そんなアホな、と言いながらもつ
	いつい覗いてしまう。その後SILKの説明から販売活動に移るわけである。まったく。
	40万、50万、時には180万というようなシルクのじゅうたんを、ポンと買っていく日本人がいるという。これにも驚
	く。帰国してその話を会社でしていると、ツアーで西安へ行ったことのある人が、「あ、そのおばさん知ってる。ローマが
	見えますよと言ってたでしょう。」













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