Music: end of the world
遥かなるシルクロード
2006年7月20日
旅の終わりに
このHPのタイトルは「シルクロードをゆく」だが、その上位のテーマは「日本人の源流を求めて」である。しかし今回の
旅でシルクロードの一端を垣間見て、ここには日本人の源流は無いような気がする。むしろ、地理的にはこの地までは遡れ
ないと言ったほうが正確かもしれない。西安までは色濃く日本人の影が漂っているのだが、敦煌でそれが薄れ、トルファン
・ウルムチにはもう日本人の香りはしない。してみると我々日本人がその源流を探ろうとすると、或いは一部の流れは南方
へものびているのかもしれないが、その主流は朝鮮半島・中国大陸の中原あたりまで、ということになるのだろうか。
日本人の源流に対する科学的な分析は「科学する邪馬台国」の「日本人の源流」に譲るとして、文化的・民族学的な源流の
探索は、どうやら中国大陸の長安(西安)あたりまでと言うことになりそうである。勿論長安でもシルクロードの影響は大
きく、随・唐の時代には世界的な都市だった長安が、日本文化に与えた影響の大きさは否定できないが、それが「日本人」
を形成するほどのものとは思えない。日本人を形成しているものは、やはり遣唐使が長安からしきりに最新の文化を日本へ
移入していた時代あたりまでになるのだろう。また、そういう考察とは無関係に、大テーマをはずれても、シルクロードの
文化と民族習慣は我々を強く引きつける魅力を持っているし、そのイメージは日本人にとって永遠のロマンであるのも確か
である。
中央アジアから放射能帯びた鉄くず 廃棄物に混入、中国へ 2006年08月25日21時24分 asahi.com
中国西部・新疆ウイグル自治区で、国境を接するカザフスタンやキルギスから放射能を帯びた鉄くずなどの金属廃棄物
が流入し、中国側が警戒を強めている。原材料として再生利用するため中央アジアから急増している輸入廃棄物に混入し
ており、汚染廃棄物を送り返すといった措置を取っている。
カザフスタンの国境の阿拉山口には鉄道で様々な物資が流入している=中国・新疆ウイグル自治区で
自治区税関当局や複数の輸入業者によると、旧ソ連の中央アジア各国から来た鉄くずなどから基準を超える放射線が検
出されたのは、主に2カ所の国境検問所。区都ウルムチから約450キロ離れたカザフ国境の阿拉山口と、自治区西部カ
シュガルの北約130キロにあるキルギス国境のトルガトで、中国の税関職員と検疫職員が常駐する。
01〜05年の同自治区の鉄くず輸入は計958万トン。05年は年間227万トンと過去最高を記録したが、今年は
国内価格の下落などから6月までで計55万トンに減ったという。
阿拉山口税関によると、鉄くずは大半がカザフから鉄道で運ばれ、カザフのほかロシア、ウズベキスタン、キルギス、
トルクメニスタンから集まっているとみられる。90年代から放射線が検出され、特に00年以降の輸入量増加とともに
汚染も深刻化。カザフの税関職員を常駐させて、中国の検疫当局が放射線検査を実施し、検出され次第、同じ列車で送還
しているという。今年は6月までに計9995トンの鉄くずを送り返した。中国紙「国際先駆導報」によると、放射線量
が「自然界の2000〜4000倍」を示したケースもあったという。
阿拉山口にある中国の貿易会社約300社のうち約100社が鉄くず輸入に携わっているとみられる。鉄くずは国内業
者に転売され、最終的には同自治区内の製鉄所などに持ち込まれるという。
一方、トルガトでは鉄や銅、アルミなどの金属廃棄物が大型トラックで運び込まれる。地元当局者らの話では、アルミ
の鍋や皿などの日用品のほか、銃やロケット弾の薬莢(やっきょう)、戦車や軍用機も分解されて持ち込まれる。昨年1
月には計91トンの金属廃棄物から放射線が検出され、大量輸出が続いたためキルギスなどでは汚染廃棄物まで取引され
始めたとみられている。
旧ソ連諸国には多数の核関連施設があり、カザフには世界最大級とされたセミパラチンスク核実験場(00年閉鎖作業
終了)やウラン鉱山などがある。上海国際問題研究所ロシア・中央アジア研究室の張耀・副主任は「軍が通常兵器を武器
業者らに売り渡すなど混乱しており、ウラン採掘工場のほか核施設や放射性廃棄物処理場から流出したスクラップの疑い
もある」と指摘する。

冒頭に書いたが、今回の旅をアレンジした東京神田のファイブスターというツアー会社には、全く持って不誠実と言わざる
を得ない印象しか持てなかった。以下は社長に当てた質問状とその回答である。もし読者の皆さんでシルクロードへ行こう
とお考えの方は、是非参考にされることを強くリコメンドしたい。







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