Music: chinese song 11
遥かなるシルクロード
火焔山
<火焔山>
火焔山は新疆(しんきょう)ウイグル自治区のトルファンにある。市街地から東に向かって車で出ると、硬い土と小石
が混じるゴビ灘(たん)になる。30分も走ると左手に赤紫の山が見えてきた。火焔山だ。「山」としては、拍子抜け
するほど低いがやたらに長い。総延長は100km近くになるという。
火焔山とはまたよく名づけたものである。赤茶けた木1本生えていない岩山で、夕陽があたるとモロに燃えているように
見えるらしい。ここは西遊記の舞台になった事でも有名で、燃え続ける火焔山の火事を消すために、孫悟空が巨大な芭蕉
扇を手に入れて火を吹き消す場面をご存知の方も多いだろうと思う。
この火焔山の岩崖に仏像群を彫りこんだのがベゼクリク千仏洞である。敦煌には有名な3つの断崖仏像群があって、莫高
窟は有名だが、ここもそのひとつである。ここにはガイドはいない。見学できる洞窟は扉が開いており、見学客は自由に
見れるようになっている。重要な石窟には係員が座っているが、所在無げに暇をもてあましているようだ。このベゼクリ
ク千仏洞のテラスから火焔山がよく見える。ここに描かれている壁画や仏像は、中国でも有数の大石窟であったが多くが
国外流出して、今は跡だけが残っている洞窟となっている。
しかし見れば見るほど異様な光景である。世界にはいろんな場所があるなぁ。
観光客は並んで順番を待って、彼女らと一緒にカメラに収まっていた。
駐車場の入り口付近には、西遊記の面々の石像も飾ってあって、その少し手前には、西遊記をテーマにした遊園地のよう
な施設までできていて、結構人が入っていた。
上右は、火焔山に歩いて登る人のために付けられた歩道である。ここがコースに入った鉄人レースがあるそうだ。桑原桑原。
この鉄柱は一体何を記念したモニュメントなのかと思ったら、ここが中国の真ん中、すなわち世界の中心だという。中華思想の具現化やね。
資料館の廊下の両側には、西遊記の場面がレリーフで描いてある。もちろん、この火焔山をテーマにしたものも在る。
これは火焔山全体のジオラマ。自然はすごいね。
玄奘三蔵や、silkloadゆかりの人物の彫像も並んでいる。
邪馬台国大研究 / 吐魯番(トルファン)/ 火焔山